出典元:AP通信
エルティアンゲ、エルサルバドル、10月11日(AP)― カリブ海で発生したハリケーン「ジュリア」は10月10日、中央アメリカを通過して太平洋に抜けて熱帯低気圧となったが、エルサルバドルに大雨をもたらし、家の壁が倒壊して2人が死亡、倒木の下敷きになって1人が死亡した。
エルサルバドルでは非常事態が宣言され、政府は80カ所に避難所を開設した。
米国立ハリケーンセンターによれば、ハリケーンの中心はグアテマラの太平洋岸プエルト・サン・ホセの60キロ東北東にあって、時速24キロの速さで西北西に進んでいる。
中米からメキシコ南部にかけて、10日から11日まで、ところによって380ミリの雨が予想されており、鉄砲水と土砂災害のおそれがあるとして、同センターは警戒を呼び掛けている。
グアテマラでは洪水と、河川の増水で2人が行方不明となっており、2人が病院に収容され、約1300人が避難を余儀なくされている。
コロンビアの災害対策庁によると、「ジュリア」はニカラグアの東にあるサンアンドレス島を通過した際、複数の家屋の屋根を吹き飛ばし、木をなぎ倒した。
パナマ、ホンジュラス、コスタリカでも豪雨のため、一部の高速道路が閉鎖され、住民に避難勧告が出された。
(日本語翻訳・編集 アフロ)