出典元:日刊ゲンダイDIGITAL
【ライバル企業の生涯給与】
物価高が生活に襲いかかっています。野菜から肉、魚、菓子、コーヒー……身近な食品ばかりか衣料品にも値上げの波は押し寄せています。給与が上がれば、何とか物価高に対応できそうですが、それも期待薄。せめて、福利厚生の充実ぐらいは……と思うサラリーマンは大勢いそうです。
タビオ×川辺 「靴下とハンカチ」身近な繊維製品を扱う会社の社員待遇を比較
今回は、さまざまな会社の福利厚生サービスを扱う「ベネフィット・ワン」と「リログループ」の社員待遇を比較してみます。
ベネフィット・ワンは1996年にパソナグループのベンチャー第1号として、ビジネス・コープの社名でスタートしました。官公庁や企業が会員で、福利厚生業務の運営代行サービスを行っています。物販、直営保養所など幅広く運営しています。
リログループは1984年に「転勤者の留守宅管理システム」を日本で最初に立ち上げました。現在は、留守宅管理と企業の福利厚生の総合アウトソーサーが主な事業となっています。また、企業の本業以外の業務もサポート、支援しています。
業績はどうでしょうか。2022年3月期(連結)で比較してみます。売上高はベネフィット・ワンが384億円、リログループが1566億円。営業利益は128億円と185億円、純利益は89億円と156億円です。
有価証券報告書(21年3月期)によると、社員の平均年収はベネフィット・ワンが613万円、リログループが580万6000円。平均年齢は35.6歳と40.3歳です。
年代別の推定年収は、30歳時はベネフィット・ワンが542万円、リログループが497万円。40歳時は646万円と592万円、50歳時は657万円と602万円となっています。
生涯給与はこうです。
▽ベネフィット・ワン…2億3186万円
▽リログループ…1億9437万円
両社の社員がこの収入に応じた平均的な支出を続けた場合、65歳時の推定資産(貯蓄可能額)はベネフィット・ワン5121万円、リログループ4985万円です。85歳時は5030万円と4708万円。どちらも安定した老後といえそうです。
(データ提供「Milize」=https://milize.co.jp/)