出典元:産経新聞
7月10日投開票の参院選の公示を翌日に控えた21日、東北6県の選挙管理委員会は立候補届け出の受け付けリハーサルを終え、本番でスムーズに作業が進行できるよう準備を整えた。選管や各地の大学などでは投票を呼びかける啓発活動も準備され、参院選に向け機運を盛り上げている。
【写真】「七つ道具」の交付など一連の手順を確認する職員
「選挙事務で、誤りは決して許されない」
宮城県選管の後藤和隆事務局長は21日、選管職員35人にこう呼びかけた。
県庁講堂ではリハーサルが実施され、立候補の届け出人に扮(ふん)した職員3人が「予備抽選」として届け出順を決めるためのくじ引きを行った。3人は書類審査の後、選挙事務所の標札や街頭演説用の標旗、腕章など選挙の「七つ道具」を受け取り、別の職員らが一連の段取りを入念に確認していた。
山形や福島など各地の県選管でも同様のリハーサルが行われ、いずれも選管職員は本番さながらの緊張感の中、予備抽選などの手順を確認した。
投票を促す試みも各地で進められている。
青森県選管は、「選挙」について目に触れる機会を増やそうと、弘前大や青森大など7大学で、学食で使われるトレーに参院選に関する広告を載せる。
県出身のご当地アイドル「りんご娘」のピンクレディさんを起用した啓発活動も展開する。キャッチコピーには「私の声、届けなきゃはじまらない。」を選んだ。
秋田県選管は22日から15秒の啓発動画をインターネット上に投稿し、若者の投票率向上に取り組む。キャッチコピーは「投票という私たちの意思表示」。山形県選管は7月6日から県内各地の高校で、校内放送を通じて投票を呼びかける。
岩手県滝沢市の県立大学では21日、学生団体「県大Voters」のメンバーが講堂正面入り口に設置する投票日までのカウントダウンボードの準備に追われていた。
代表の総合政策学部4年の遠藤淳史さん(21)は、「選挙が少しでも身近かに感じられるよう頑張りたい」と意気込んだ。
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