『最悪の予感 パンデミックとの戦い』ほか 『最後通牒ゲームの謎 進化心理学からみた行動ゲーム理論入門』(週刊東洋経済)

出典元:週刊東洋経済

<2021年8月28日号> 人間の非合理性を探る ネットの悪人叩きも進化ゆえ
評者/中央大学教授 江口匡太
最後通牒(つうちょう)ゲームとは、2人で例えば1000円を分ける時、分け方の提案者がそれぞれの取り分を提案して、相手がOKを出せばその提案通りに配分されるが、拒否されればお互いに何も得られないというもの。ただそれだけのゲームだが、世界で最も頻繁に人間行動の検証に使われたものだ。

さて、提案者の多くはどのように提案するだろうか。世界各国で行われた実験では大きく2つに分けられる。1つは各500円で折半する。もう1つは700円と300円のように相手の受取額を少なめに提案する。前者が自然に思えるのはそれが公正であると感じるからであろう。逆に後者はややずるいように見える。相手は提案を拒否すれば1円も手に入らないから、相手の足元を見た提案である。この2種類の提案は人間の正邪両面を反映しているように思われる。

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