同時期に中国・台湾に米大物派遣、バイデン外交の真意 ケリー氏は上海訪問、アーミテージ氏ら台湾入り 識者「対中融和『二重路線』感じられる」(夕刊フジ)

出典元:夕刊フジ

米国のクリス・ドッド元上院議員(民主党)と、リチャード・アーミテージ、ジェームズ・スタインバーグ両元国務副長官からなる非公式代表団が14日、台湾入りした。代表団は15日、蔡英文総統と会談し、ジョー・バイデン大統領のメッセージを伝えるとともに、台湾側の外交、安全保障を担当する高官らとも意見交換する。14日には、バイデン政権で気候変動問題を担当するジョン・ケリー大統領特使が中国・上海を訪問している。この「同時外交」は何を意味するのか。

 「米国が台湾およびその民主体制への関与(の深さ)に関して重要なシグナルを送るものだ」

 米ホワイトハウスは声明で、ドッド氏らの派遣について、こう強調した。非公式代表団は、台湾関係法が今月10日に制定から42年を迎えたことに合わせて訪台した。

 ドッド氏は、バイデン大統領の盟友として知られる。アーミテージ氏は共和党のブッシュ(子)、スタインバーグ氏は民主党のオバマ各政権下で国務副長官を務めた。

 両氏の派遣は、米国が超党派で台湾を支える決意を示す狙いがある。

 これに対し、中国外務省の趙立堅報道官は14日、「中国は、どのような形式でも米台の公的往来に断固反対する」といい、厳正な申し入れを行ったことを明かした。

 同じタイミングで中国を訪問したケリー氏は「親中派」として知られ、温室効果ガスの排出削減策をめぐって中国の気候問題担当特使、解振華氏と会談する予定。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、中国外交トップの楊潔チ共産党政治局員や、王毅国務委員兼外相らと会談する情報もある。

 バイデン政権の、訪中と訪台の同時外交は何を意味するのか。

 国際政治学者の藤井厳喜氏は「人権問題や多様性に熱心なバイデン政権としては、台湾や香港、ウイグル問題にも取り組まざるを得ない。一方で、ケリー氏の訪中は、温室効果ガスの排出削減を中国に承服させる代わりに、ドナルド・トランプ前政権による経済制裁を緩める議論に進む可能性がある。バイデン政権の対中融和姿勢による『二重路線』が感じられる。台湾をめぐっては、『政権として国家承認はしないが、台湾海峡を維持しなければ米軍も動かざるを得ない』というのが本音ではないか」と分析している。

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