「落語的な役者」だった田中邦衛さん 「悲哀」や「愚かさ」を愛らしく演技(夕刊フジ)

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出典元:夕刊フジ

【桂春蝶の蝶々発止。】

 俳優の田中邦衛さんが3月24日、老衰で亡くなられました。88歳でした。近年はお仕事から遠ざかっておられたようで、気にしていました。大好きな俳優さんだったので残念です。

【写真】「北の国から」のクランクアップで“息子”たちをねぎらう田中邦衛さん

 田中さんといえば、国民的ドラマ「北の国から」の黒板五郎のイメージが非常に強いですが、私は、それ以外のお仕事を語ってみたいと思います。

 田中さんは映画「若大将シリーズ」の青大将役も、「網走番外地シリーズ」の大槻役も、コミカルで憎めない演技をする役者さんでした。「ここまでやるか…」と思う演じ方でしたね。

 漢方薬のCM、覚えてますか? 「食べる前にのーむ!」って。あそこまで全身全霊で商品を紹介できる人って、なかなかいないと思うんです(笑)。

 映画「仁義なき戦い」の槙原政吉役も、何度笑わせてもらったことか。「呉の槙原政吉言うたらよ、ちーとは名の知れた男で…松村みたいな若造に首かかれて、黙っとるとおもうちょるん? おう?」と仲間に威勢の良いことを言ったと思いきや、次のシーンで北大路欣也さん演じる松村から大金を得られる仕事をもらうと、「松村さん、ワシは、何させてもろうたらええんなら?」と、すぐに媚を売る(笑)。

 あの変わり身の早さ! 情けなさ! その時に「プッ」と笑わせるんですよ! ああいう演技は田中さんの十八番でした。

 表現者として大切な、人間の悲哀や哀愁なんかが田中さんの全身からにじみ出ていました。悲しみをまとうことは、涙だけでなく「笑い」もいける幅広さを持てるから、とても羨(うらや)ましいんです。

 藪から棒に申し訳ないのですが、皆さん「落語」と「講談」の違いとは何だと思いますか?

 有名な赤穂浪士、あの四十七士の物語をカッコよく演じるのが講談だとします。実はね、播州赤穂藩士にも「討ち入り!? そんなの怖くてヤダ、やったら切腹しないとあかんやん!」と、逃げ出したサムライが250人ほどいたらしいんです。でも皆さん、この逃げ出した人たちの気持ちも何となく分かりませんか? 私なんか速攻逃げますわ(笑)。

 私は、そんな逃げ出す人たちの悲哀や愚かさ、業を、滑稽に愛らしく語るのが「落語」なんだと思うんです。

 田中さんって、そういう意味では「落語的な役者さん」だったと思います。逃げ出した250人の悲哀を演じ分けられるのって、この人しかいないですよ。「想い」や「意味」まで表現できる。ズルい人、あかん人を演じるときですら、罪がなくてかわいらしかった。

 深く憧憬の念を抱いてやみません。また大好きな昭和がいってしまう気がして、寂しく思います。

 田中邦衛さん、長い間、多くの日本人を楽しませてくださって、ありがとうございました。

 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。

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