古田新太「将来は伊東四朗さんみたいなジジイになりたいです」(現代ビジネス)

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出典元:現代ビジネス

子供の頃から、くだらない笑いが好きだった。ザ・ドリフターズの『8時だヨ! 全員集合』や伊東四朗さんや小松政夫さんが活躍した『みごろ! たべごろ! 笑いごろ! 』『笑って笑って60分!! 』などのテレビ番組を見て、ゲラゲラ笑っていた。でも、古田少年が夢中になる笑いは、決まって、「教育上よろしくない!」と問題になった。
“面白いだけじゃダメなのか? ”“教育上よろしい笑いって何? ”――。「世の中って面倒くせぇな」とぼんやりと思っていた古田少年は、映画『ロッキー・ホラー・ショー』を観て衝撃を受けた。

【写真】ハマる人続出! 古田新太の「微妙な表情」

 「ドラッグあり、乱行ありで、登場人物全員が今でいうLGBTQ +みたいな感じで、とにかくぶっ飛んでいた。おいらはまだ9歳ぐらいだったと思うんですが、『これ、いいんだ! 』『オモシロにタブーはないんだ! 』と、胸がスカッとしました。“ホモ”とか“オカマ”みたいな言葉って、今はみんな気を遣って口にしないですけど、おいらは、言う側と言われる側の関係がちゃんと築けていれば、言ってもいいと思う。『黙れこのオカマ! 』って言って、本人も笑えるなら、周りが『差別用語だ! 』なんて言葉狩りするのはナンセンス。おいらはむしろ、『ハートウォーミングな~』みたいな枕詞がつく舞台や映画やドラマで笑ったことがないんです」

 だから芝居のオファーが来たときも、自分が面白いと思っていないことをやる必要はないし、やっては失礼だと思っている。
「そういう“心温まる~”みたいな作品なら、やりたい人はいくらでもいるだろうし。おいらは、笑う人もいれば、笑えない人もいる作品のほうがやっていて楽しいので」

 天邪鬼なのではない。言ってみれば、それが古田さんの“性癖”ならぬ“笑癖”。自分の生理に正直なだけなのだ。だがしかし。「世間のコンプライアンスには唾を吐きたい」と吠える古田さんは、コロナ禍で、自分たちの芝居が本当に不要不急なんだと思い知らされたという。
「舞台では特に、おいらは、不要不急的な笑いを敢えて選んできたんです。でも、コロナで、本当に自分たちの芝居は不要不急だったんだなぁ、と。いわゆる配信でやる『オモシロ』の虚しさたるや! お客さんの反応がないところで、演劇なんかやっても全然楽しくなくて……。あれは凹みましたね」

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