なぜマスコミは、あえて「反コロナワクチン論陣」に舵を切るのか(現代ビジネス)

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出典元:現代ビジネス

いよいよ日本にも供給され、医療従事者を対象にして先行的な接種が開始された新型コロナワクチン。

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 しかしながら、ここにきてマスメディアは一斉に「ワクチン不安論」の展開に舵を切った。「副反応が……」「先行接種対象の医療従事者からも不安の声が……」といった見出しのニュースが各方面から多く出され、大きな波紋を呼んでいる。

 案の定、こうした報道によってワクチンに懐疑的な人びとは敏感に「反応」しはじめた。ツイッターを覗いてみると、「もうワクチンは打たない」「ワクチンで死ぬ」「政府はワクチンを強制するな」など、ワクチンへの拒絶的な反応が次々に見られるようになっていた。どうやらマスメディアの思惑どおりといったところだろう。

 重要なことだが、ここでただちに「日本のメディアはデマをばらまいている」などと指弾するべきではない。日本のマスメディアは完全なるフェイク・ニュースを流したわけではなく「真実を伝えていることには変わりないが、それが部分的であった」という《逃げ道》を確保したうえで情報発信しているからだ。

 一般の受け手の側はあまり意識することがないかもしれないが、マスメディアが積極的に「虚偽の報道」をすることはまずない。そうではなくて、真実を「消極的・部分的」に伝えることで、マスメディアは自らの主張に沿った「ニュース」を生み出すのである。かりに同じように「ミスリード」を狙うとしても、後者の方がはるかにローリスク・ハイリターンだからだ。

 たとえば「ノルウェーで新型コロナワクチン接種後に高齢者が相次いで死亡」と見出しをつけて報じれば、常日頃から新型コロナウイルスに対する不安を漠然と募らせている人は「ワクチン接種後に【ワクチンが原因で】高齢者が死亡」と、勝手に行間を補って読んでくれる。詳報を見れば、実際にはワクチンと死亡の直接の因果関係が否定されていたとしてもだ。

 事実を捏造すればメディアの責任は重大だが、真実を部分的に伝えるにとどめ、「少なくとも嘘をついたわけではない」という逃げ道を用意しておけば、実質的にミスリードが生じたとしても、行間を勝手に読んで誤読した読者側に責任が帰せられるというわけだ。

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