【防災の新常識】自宅で緊急地震速報が鳴ったら…最初の2分は「玄関」で待機する(日刊ゲンダイDIGITAL)

出典元:日刊ゲンダイDIGITAL

今月13日夜半、福島県沖で起きた地震(M7.3)は最大震度6強を観測。都内でも「緊急地震速報」が鳴って大きな揺れが襲った。災害は初動対応が生存率を左右するだけに、この機会におさらいしておきたい。

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 あの日、自宅で就寝の準備をしていたら、テレビ番組の画面に大きな警報音とともに「緊急地震速報」の文字が表示された。一瞬身構えつつ、最近は肩透かしをくらうことが多かったと気を抜いていた。だが、今回は体感で1分以上は揺れが収まらず、マンションの壁がミシミシと音を立てていた。「首都直下地震だったら……?」と頭をよぎったが、警報が鳴ってしたのはガスの元栓をしめることと、慌てて部屋着からジャージーに着替えたことくらいだった。

 日本は常に首都直下地震(今後30年で70%)や南海トラフ(同80%)の巨大地震といったリスクと隣り合わせ。家族を守る準備を怠ってはいけない。

 最近はリモートワークで家時間が増えたし、今回のように深夜に「緊急地震速報」が鳴った場合はどうするか――。

 備え・防災アドバイザーで「ソナエルワークス」代表の高荷智也氏に自宅で警報を受けたことを想定し、アドバイスを聞いた。

「まず前提として、鳴った瞬間に即行動し、揺れがこなければ“訓練になったと喜ぶ”という意識で対応することが重要です。ただ、現実的には『緊急地震速報』が本当に役立つのは、強い揺れに襲われたとき。つまり、揺れが強い=震源が近い=鳴ってからすぐ揺れる場合です。ほとんど余裕がないんですね。ちょうどコンロの目の前にいたら、コンロの火を消すといった1秒以内にできることがあればやってもよいですが、消火にとらわれる必要はありません。調理中であっても、IHの場合はコンロが、ガスの場合は元栓(マイコンメーター)が地震のときは自動的にシステムを遮断します。落下物などから身を守れる場所に身を寄せるのが何より優先です」

「緊急地震速報」が鳴る基準は、「地震波を瞬時に解析し、震度5弱以上の予測が立ったときに、震度4以上の想定地域に一斉配信される仕組み」(気象庁防災室地震火山部担当者)だという。つまり、鳴ったら誤報でない限り、巨大地震に見舞われる可能性がある。

 それでは、すぐに身を守れる場所とはどこなのか。前出の高荷智也氏は自宅の「安全ゾーン」として、①家具が倒れてこない場所②荷物などが降ってこない場所③ガラスなどが割れない場所と指摘する。

「たとえば、もともと物が少なく、窓もない玄関や廊下は安全ゾーンのひとつ。部屋なら家具固定や落下防止を行い、頑丈なテーブルの設置、落下物対策などを施せば安全ゾーンにすることができます。とくにマンションの場合は閉じ込めを防ぐため、玄関を開けたいところですが、強い揺れに襲われるとその余裕もありません。なので、最初から玄関周りを安全ゾーンにしておくのは有効でしょう。揺れが落ち着いたら速やかに開けられます。玄関の靴箱などの棚にはクッションを入れておくと“防災頭巾”の代わりになります」

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