シネマ歌舞伎に“半沢トリオ” 10月2日公開「三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち」(夕刊フジ)

出典元:夕刊フジ

原作はみなもと太郎の200万部のロングセラー漫画、作・演出は三谷幸喜の「三谷かぶき 月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち」が10月2日、全国公開される。

【写真】「半沢直樹」で黒崎駿一を演じる片岡愛之助

 江戸時代後期、大黒屋光太夫(松本幸四郎)が嵐に遭遇。漂流の末、着いたのはカムチャツカ半島に近いアムチトカ島。故郷・伊勢への望郷の念は捨てがたく、はるかサンクトペテルブルクで女帝エカテリーナ(市川猿之助)に謁見、帰国を許され日本の地を踏むまでの総移動距離約2万キロ、10年に及ぶ物語だ。

 出演は「半沢直樹」でお茶の間に歌舞伎旋風を吹き荒らしている猿之助、片岡愛之助、尾上松也が「半沢」とは違った顔を見せる。

 「半沢」で若きIT経営者瀬名を演じた松也は眼鏡にスーツ姿で登場、教授風に鎖国の江戸時代に実際に日本人に起きた出来事を解説。

 おネエの金融庁検査官、黒崎役の愛之助は、漂流した新蔵役で自己中ながらも情けに厚い男を演じる。

 伊佐山役でTVでひざまずいた猿之助は歌舞伎の女形の存在感を魅せる。女帝で身にまとうのは当時のローブデコルテ、宮廷ドレスだ。伊佐山は自分の利益しか頭にない男だが、エカテリーナは違う。若くして故郷ドイツを離れ異郷の地で女帝となったエカテリーナは、光太夫の絶対に帰還したいという心の叫びを聞き、帰還の許可を出す。

 ほかにはエカテリーナの側近ポチョムキンに松本白鸚、新蔵と恋に落ちるロシア娘に坂東新悟。さらには梨園以外から八嶋智人が植物学者として日本に興味を持つ実在のラックスマン親子の1人2役を演じて、笑いを誘う。

 ドレスに背広の三谷かぶき、広大なロシアの雪の草原を光太夫たちを乗せた犬ぞりが走る姿はダイナミック。これが大スクリーンでみられるのは大いに楽しみだ。

 東京・歌舞伎座「十月大歌舞伎」(10月2~27日)に出演している坂東彌十郎らも登場する。

 1978年のNHK大河ドラマ「黄金の日日」で難破してルソンに流された男の姿(白鸚)と重なる壮大なシネマ歌舞伎である。(小張アキコ)

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