出典元:産経新聞
囲碁の第5回扇興(せんこう)杯女流最強戦の決勝が13日、東京都江東区で行われ、上野愛咲美(あさみ)女流本因坊(18)が218手までで、謝依旻(しぇい・いみん)六段(30)に白番5目半勝ちし初優勝した。16人による本戦トーナメントで仲邑菫初段(11)、吉田美香八段(49)、桑原陽子六段(46)を破ってきた。
今年2月以来の2冠に返り咲いた上野女流本因坊は「終盤、悪くなっていた図もあったかと思うが、良い結果になってうれしい」と話した。タイトル獲得は通算4期。謝は平成30年12月に女流本因坊を失って以来のタイトル獲得はならなかった。
同戦の準決勝と決勝は第4回大会まで滋賀県東近江市で実施されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止で対局者や関係者の移動を減らすため、今回は東京都内で行われた。
上野女流本因坊は昨年9月、全棋士に出場資格がある「第28期竜星戦」の決勝に進出。女性棋士としては初の準優勝を成し遂げて話題になった。