出典元:週刊東洋経済
<2020年8月22日号> ビザンチン建築の最高傑作といわれるトルコ・イスタンブールのアヤソフィアが約85年ぶりに再びモスク化され、内外に波紋を呼んでいます。東ローマ帝国時代の首都にキリスト教の大聖堂として建てられ、オスマン帝国の支配下でイスラム教のモスクとなり、1923年のトルコ共和国建国後、35年からは博物館としてトルコと西欧諸国の共存や調和の象徴的存在に。イスラム教徒の多いトルコ国内では、モスク化を喜ぶ国民がいる一方、同国の世俗主義が崩れていくことに懸念を示す人々も少なくないようです。