出典元:AP通信
テジョンリ、北朝鮮、9月14日(AP)― 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、同国南西部黄海北道の洪水被災地を訪れ、復興状況を視察した。朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。
朝鮮国営テレビは9月12日、12分にわたって金委員長が住宅建築現場と水田を視察する模様を放映した。視察がいつだったかについては触れていなかったが、8月初旬に視察した洪水被災地と同じ場所だという。
黄海北道テジョンリでは8月の長雨で堤防が決壊。この洪水で730戸以上の民家が浸水し、600ヘクタールを超える水田が冠水した。
KCNAによれば、この洪水で人的被害はなかったが、金委員長は軍に被災した家屋の再建を下命したと伝えられている。
北朝鮮は毎年洪水に見舞われており、堤防や橋、道路などのインフラの整備が進んでいないこともあって、豪雨や台風などの極端な天候時には大災害が起こりやすい。
9月5日に台風9号の被災地を視察した際に、金委員長が「わが国の海岸線全体の整備状況は悪く、堤防が適切に建設されていなかった」と述べた、とKCNAは報じている。
(日本語翻訳・編集 アフロ)