出典元:エキサイトニュース
これは二次創作の新たな形かも? 京都の着物レンタル店「京都着物レンタル夢館」の公式Twitterアカウントが、大ヒット漫画『鬼滅の刃』のキャラクターをイメージした着物コーディネートを発表し、「素敵すぎる」「作品愛を感じる」と反響を巻き起こしている。
主人公の竈門炭治郎はもちろん、鬼殺隊の柱、十二鬼月まで取り上げて、なんと当該アカウントが投稿した「#鬼滅コーデ」はキャラクター20人以上にも及ぶ。この並々ならぬ情熱はどこから来るのか――!? 「京都着物レンタル夢館」Twitterアカウントの運用を担当する渡邊さんに「#鬼滅コーデ」の裏側を聞いた。
取材・文/原田イチボ(HEW)
原作漫画にハマった勢いで生まれた鬼滅コーデ
――まず「京都着物レンタル夢館」とは、どんなお店なのでしょうか?
江戸時代から続く呉服屋「豊彩」が運営する着物レンタル店です。京都の店舗で観光客の方向けに着物レンタル着付けサービスを行っているほか、レンタル着物の全国宅配も手掛けています。私は宅配部門の担当なので、鬼滅コーデは、宅配レンタルでご利用いただけるアイテムで全てコーディネートしています。
――あの、ずばり渡邊さんはオタクなのでしょうか?
あっ、はい。そうですね(笑)。もともとアニメや漫画が好きなんですが、コロナの影響で少し暇になって、鬼滅のアニメを観始めたんです。そこから完全にハマり、単行本はもちろん、ジャンプのバックナンバーも取り寄せて、原作漫画を全部読み終えました。だから鬼滅に関しては全然にわかです! 原作を読み始めたのも、鬼滅コーデを投稿したのも、全部ここ1カ月くらいの出来事なんですよ。勢いでツイートしたので、伊黒小芭内さんと宇髄天元さんのお名前を変換ミスをしてしまってお恥ずかしいです。
――スピード感がすごすぎる……。鬼滅コーデの企画はどのように思いついたのでしょうか?
お店の着物をチェックしているときに、たまたま(甘露寺)蜜璃ちゃんっぽい色の着物と、伊黒さんっぽい帯を見つけて、ふたりの組み合わせが好きだったので、軽い気持ちで「#おばみつ(伊黒と甘露寺のペアのこと)」タグをつけて写真を投稿してみたら、いつもより「いいね!」がつきました。なので、「他のキャラのコーディネートも投稿したら需要があるのかな?」と。弊社の着物を通して、外出自粛期間でも自宅で楽しめるような話題を発信できないかと考えました。あとは少しでも「こういうふうに自由に着物コーデを考えていいんだよ」というメッセージになれば嬉しいですよね。
細部にも注目! こうして鬼滅コーデは作られている
――鬼滅コーデはどんなふうに考えているんでしょうか?
まずはキャラクターの髪や羽織から、メインとなる着物の色を考えて、帯などの小物は、そのキャラクターの技やイメージからふくらませて選ぶ感じですね。たとえば善逸だったら、ちょっと雷っぽく見える柄の帯にしようとか。