出典元:AP通信
ポートルイス、モーリシャス、8月12日(AP)― インド洋の島国モーリシャスで座礁した商船三井の貨物船から燃料を抜き取る作業が、急ピッチで進められている。
パナマ船籍の貨物船「わかしお」は7月25日、中国からブラジルに向かう途中、湿地保全の国際条約「ラムサール条約」に登録されているモーリシャスの自然保全地区で座礁。これまでに1000トンを超える燃料が流れ出し、同島の東部海岸一帯に漂着している。
新たに見つかった船体の亀裂は、強風と波浪で拡大しており、最悪の場合船体が二つに折れる可能性が危惧されている。船には推定2500トンの重油が残っており、先週になって初めて、残りの燃料を抜き取って陸に運ぶ作業が始められたばかりだ。
市民や環境団体のボランティアらは、「除去作業は専門家に任せて手を出すな」という政府の要請を無視して、間に合わせのオイルフェンスなどで油の漂着を防ごうとしているが、一刻も早い本格的除去作業と燃料の抜き取りが待たれる。
(日本語翻訳・編集 アフロ)