出典元:AP通信
ポートルイス、モーリシャス、8月18日(AP)― インド洋の島国モーリシャスで座礁、漏出する燃料油の抜き取り作業が行われていた貨物船「わかしお」の船体が8月15日、二つに割れ、船内に残っていた油が再び流出したとみられている。
岡山県の長鋪汽船が所有、商船三井がチャーターしたパナマ船籍のばら積み貨物船わかしおは7月25日、中国からブラジルに向かう途中、湿地保全の国際条約「ラムサール条約」に登録されているポワント・デスニーの自然保全地区で座礁した。
約1000トンの燃料が8月6日までに流出。先週までに約3000トンが抜き取られた。
しかし、サンゴ礁や沿岸地域への被害は、元に戻せない可能性があると、環境保護団体が警告している。同団体は、油の流出によって引き起こされた、地域の野生生物への被害範囲が明らかになるには、1年以上掛かるだろうとみている。
(日本語翻訳・編集 アフロ)