神宮第二ラストゲームを見てきた!…「最後の一日」に寄せる思いの熱さ(スポーツ報知)

出典元:3日、神宮第二球場のラストゲームが行われた

神宮球場と新国立競技場のはざまにある古くて小さな野球場に、人の波が押し寄せた。11月3日、神宮第二球場。「令和元年 秋季東京都高等学校野球大会」の準々決勝2試合をもって、高校球児の戦いの舞台としての役割が終わる。来年は東京五輪・パラリンピック関連で使用され、その後に解体されることが決まっているからだ。

 午前8時。第一試合が始まる2時間前に球場へ到着した。ホームベースの真裏の位置にあるチケット売り場から、三塁側スタンドに沿う形で作られた長い列。最後尾に並ぶまで、100メートルほどあっただろうか。「最後の一日」に寄せる思いの熱さは、想像を超えていた。

 ネット裏の良席にこだわってアマチュア野球を観戦するようになって、10年が過ぎようとしている。キャッチャーの真後ろ、そして通路側。このポジションを狙う人は少なくない。対戦カードと球場のキャパシティーを考え、到着時間を設定する。標準は1時間前。“注意報”を察知した場合は30分早める。2時間前の球場入りは“警報”のレベル。それでも、出遅れは明らかだった。

 「今日は、見づらい場所でも仕方ない。雰囲気を味わうだけで、よしとしよう」。自分に言い聞かせながら、開門を待った。「キーン、キーン」ゴルフボールをドライバーでたたく音が耳に響く。ゴルフ練習場としての用途も備える不思議な球場。劣化して黒く変色した外野の人工芝、手書きのスコアボード、1926年の開場時は相撲場だった…。エピソードには事欠かない。

 朝のゴルフ営業が終了し、午前9時頃に列が動き出した。想像通り、ネット裏はほぼ埋まっていたが、幸運にも捕手の後方で通路から2番目の席を確保できた。「これで一日を楽しめる…」観戦者としてホッとする瞬間だ。

 第一試合は、創価が逆転で日大二を下した。日大三と帝京。第二試合では、夏の選手権大会での優勝経験がある名門が激突する。試合前、ホームベースの近くにマイクが置かれ、監督、選手が整列。セレモニーが行われると、場内の高揚感は一気に高まった。これは、単なる準々決勝ではない―。

 収容人員5600人。周囲の電話での会話で、入場規制が行われていることが分かった。大きな球場の場合、「満員」と表現しても、荷物置きや視界確保のための“空席”が多少は見られる。しかし、この日の着席率は100%に近かった。人が来ないまま、ずっと物だけが置かれている席を巡っての口論が聞こえてきた。見る側も真剣だった。

 5回に1点を先取した日大三に対し、帝京は6回。無死二、三塁から内野ゴロとスクイズで逆転した。2対1。したたかに勝利をつかむ帝京を、久しぶりに見た。2011年夏の選手権以降、甲子園から遠ざかっているが、特別な人口密度から醸し出される熱気に触発され、何かが目覚めたのかもしれない。

 帝京は9日、決勝進出を目指して創価と対戦する。敗れた日大三だが、179センチ左腕の児玉悠紀君は、東京を代表する投手になれる素材だ。「ラスト・ゲーム」―。神宮の杜の野球の神様に選ばれた2校は、より強い使命感とともに、東京の高校野球をけん引していくに違いない。(記者コラム・浜木 俊介)

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