女性経営企業支援で「日本精機」が関西初認証 米国系多国籍企業から優先受注へ(産経新聞)

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出典元:女性経営者の企業から優先的に受注する取り組み「ウイコネクトインターナショナル」に大阪で初めて選ばれた日本精機の代表取締役、高橋祐子さん=19日、大阪市生野区(南雲都撮影)

女性が経営する企業を認証し、多国籍企業から優先的に発注を受けられるようにして成長を促す米国の非営利団体「ウィコネクトインターナショナル」が6月、車のエンジンバルブを製造する「日本精機」(大阪市生野区)を関西で初めて認証した。今後、同社はエクソンモービルやボーイングなどのメンバー企業90社と取引するチャンスがある。高橋祐子社長(59)は「同じように認証を受けた世界中の女性経営者と連携することも、大きな力になる」と話している。(加納裕子)

 同団体は2009年、米国で誕生。世界46カ国で女性企業の認証を進めており、国内では日本精機を含め5社が認証されている。女性が経営者だったり、51%以上の株式を所有するなどしている企業で、専門の査定人が経営実態などを審査する。

 日本精機は昭和24年に創業し、「ドクロ」のブランド名で、海外で使われる中古車の修理用エンジンバルブを製造。エンジンバルブは空気の弁の役割を果たし、車を動かすエンジンの要となる部品で中南米を中心に、中近東や東南アジアなど世界約60カ国から年間360万本を受注、輸出している。従業員数は48人で、平成30年度の売上高は6億5800万円にのぼる。

 高橋社長は先代社長の三女。30代前半で営業部長になり、12年に社長に就任した。「壊れても補修部品があることが、日本車全体への信頼につながっている」というのが信念だ。

 自動車業界は男性経営者がほとんどで、社長に就任した直後には同業者から「女性社長では、会社はつぶれる」などと陰口を言われたことも。だが、在庫管理や営業サポートなどを担う女性らの精鋭部隊「ドクロサポートチーム」を作るなどしてリーダーシップを発揮。同チームに自らが海外へ営業に行く際のバックアップや在庫管理など裏方のすべてを任せた。また、商品に「MADE IN JAPAN」(日本製)と刻印するなどし、業績を上げてきた。

 今年6月にウィコネクトインターナショナルから認証され、高橋社長は同月末に米国で開かれた交流イベントに参加。自動車関連などのメンバー企業に、エンジンバルブを持ち手に使ったシャンパングラスなどの自社製品をアピールするとともに、認証を受けた各国の女性経営者らと交流を深めたという。

 ただ、現状は、女性経営者は少数派だ。帝国データバンクの調査によると、今年4月末時点での女性社長比率は7・9%。業種別では不動産業や小売業、サービス業が10%を超えている一方で、建設業や製造業は4~5%と低水準となっている。

 高橋社長は「大企業が何を求めるのかも知らずに突撃したが、女性経営者たちから刺激を受けている。男性の代わりに女性が仕事をするというのではなく、女性の特性を生かした仕事の進め方があると思っている。女性の経営者は世界でも少数派だが、自信を持ちたい」と話している。

 ウィコネクトインターナショナル 米ワシントンDCに本部を置く非営利団体。米国系多国籍企業など90社(今年4月現在)がメンバーとなり、認証を受けた女性が所有する企業と優先的に取引することで、これらの企業のグローバルな展開を支援する。7月1日までに認証された企業は46カ国の582社。日本支部は昨年4月に設立され、今年12月末までに30社の認証を目指している。

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