近江鉄道ミュージアムが最後の公開 滋賀・彦根(産経新聞)

近江鉄道彦根駅(滋賀県彦根市)構内で鉄道資料や車両を展示する「近江鉄道ミュージアム」で8日、最後の一般公開となる「感謝祭」が行われた。午後2時の公開終了後に閉館されるとあって、多くのファンらが訪れ、譲渡や解体が決まっている車両の写真を撮影するなどして別れを惜しんだ。

 ミュージアムは大正9年建築の木造建物を改修して平成19年にオープン。駅名看板や免許状の写しといった資料のほか、屋外には大正~昭和初期に製造された電気機関車7両など車両を展示。毎月1回無料公開され、人気を集めてきた。

 しかし、今夏の台風で建物の窓枠の一部が落下するなど建物や車両の老朽化が進み、同鉄道は安全面が確保できないとして閉館を決めた。

 最後の公開となったこの日、彦根駅には朝から開場を待つ人が列をつくった。来館者は普段のおよそ6倍となる約600人で、お目当ての車両をじっくりと眺めたり、記念写真を撮ったりしていた。

 奈良県橿原市の会社員、島村潤さん(41)は「人気の施設がなくなると聞いて飛んできた。貴重な機関車が見られてうれしかった」と話した。

 同鉄道は閉館後、八日市駅(同県東近江市)で展示資料の一部を再展示することを検討している。

コメントは受け付けていません。