浜岡原発で原子力災害対応 中部電力が全社防災訓練(産経新聞)

中部電力は6日、南海トラフ巨大地震が発生して浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の原子炉冷却機能が失われたことを想定し、全社挙げての防災訓練を実施した。東日本大震災以降、約1万人が参加して毎年行われている大規模訓練で、今回は今秋に相次いだ台風被害を教訓に、地震による停電が管内約300万戸に及んだとの想定も付加された。

 浜岡原発での訓練は、4号機が稼働中の平日昼間に震度7を観測する巨大地震が起きて大津波が発生、原子炉が緊急停止したとの想定で始まった。

 4号機の中央制御室を模したシミュレーター室では、地震発生直後の初動対応を中心に訓練。運転員らが制御盤を見ながら原子炉の状態を確認し、次々に起きるポンプ類の故障に対処しながら、非常事態回避のための運転操作を行っていた。

 そのころ、海抜12メートルに位置する耐震設計の「緊急時対策所」には、名古屋市の本店などとテレビ電話でつながった緊急事態対策本部が設置された。本部長の吉田博所長らは国や本店と連絡を取りながら、各部署から駆けつけた約400人の災害対策要員に次々と発生する緊急事態への対応を指示していた。

 午後には、原子炉への注水機能が完全に失われる中、吉田本部長が体調不良で離脱。トップ不在の状態で副本部長以下が適切に連携して不測の事態に対処する訓練を行った。

 屋外では、8月に整備されたばかりの敷地内訓練場を会場とするがれき除去訓練が行われた。20トンのブルドーザーが、がれきに見立てた約1・5トンのコンクリートブロックを次々と動かし、4号機の原子炉建屋につながるアクセス道路を確保していった。重機を使う訓練はこれまで、伊豆市の訓練場まで出向かなければ実施できなかった。敷地内に訓練場が整備されたことで、臨機応変に訓練できるようになったという。

 同社浜岡地域事務所総括・広報グループの小高敏浩専門部長は「訓練は繰り返すことが大切。習熟度を高めて地域の方に安心していただけるように取り組みたい」と話していた。

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