過去最長の裁判員裁判、判決は無期懲役 神戸地裁姫路支部(産経新聞)

男性3人の死亡に関与したとして殺人2件と逮捕監禁致死などの罪に問われた韓国籍の無職、陳春根被告(47)の裁判員裁判の判決公判が8日、神戸地裁姫路支部で開かれた。木山暢郎裁判長は殺人罪1件について「遺体が発見されておらず、犯罪を証明できていない」と無罪と判断した上で、無期懲役(求刑死刑)を言い渡した。

 男性3人のうち、元会社社長の前田巌さん=当時(50)=と、韓国籍で元暴力団組員、厳大光さん=当時(57)=の遺体が見つかっておらず、被告側も否認していたことから審理が長期化。実審理期間は207日と裁判員裁判では過去最長になった。

 木山裁判長は判決理由で、殺人罪に問われた前田さんの事件について「客観的状況から殺害したと考えられないこともない」としつつ、「遺体が発見されず死因も不明で、合理的疑いが残る」として無罪と認定。厳さんの監禁致死事件は、倉庫で見つかった血痕のDNA型が厳さんと一致し、焼却炉から人骨のようなものも見つかったことから有罪と判断した。

 判決によると、陳被告は実行役とされる上村隆被告(52)=殺人罪などで公判中=らと共謀し、元作業員の下山誠也さん=当時(37)=を殺害。厳さんを監禁して死亡させるなどした。

 陳被告の裁判員裁判は7事件が対象で、判決を含む計70回の公判に延べ約120人が証人として出廷。裁判員6人のうち3人が、途中で辞退を申し出て交代した。

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