12年前の女児死亡は虐待 警視庁が容疑で継父の男逮捕(産経新聞)

約12年前に東京都新宿区のマンションで当時生後1カ月の女児に暴行を加え、死亡させたとして、警視庁捜査1課が傷害致死容疑で、女児の継父で相模原市南区に住む会社員の男(42)を逮捕したことが8日、捜査関係者への取材で分かった。当時は事故死との見方もあったが、最新の法医学的な知見を踏まえた解剖結果の鑑定で、虐待死の疑いが浮上した。

 捜査関係者によると、男は平成18年12月ごろ、当時住んでいた新宿区のマンション2階の一室で、女児を壁に投げつけるなどの暴行を加え、頭蓋骨(ずがいこつ)骨折などの重傷を負わせた疑いが持たれている。女児は直後に意識不明となり病院に搬送され、治療を受けていたが、19年3月に死亡した。

 事件当時、女児の実母である男の妻は外出中で、男が自ら119番通報した。男は当時の調べに、「目を離した隙に娘がこたつから落ちた」などと説明、事故の可能性が排除できず捜査は難航していた。

 今年に入って捜査1課が医師など複数の専門家に意見を聞いたところ、女児の頭部に転落では説明できない強度の衝撃が加わっていたことが判明した。また、長期間強いストレスを受けると縮むことから、虐待の指標にもなる「胸腺(きょうせん)」と呼ばれる臓器の萎縮も確認された。女児は日常的な虐待を受けていた可能性がある。

 今月7日、同課が男から改めて事情を聴いたところ、暴行への関与をほのめかしたという。

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