出典元:AP通信
アサルイェ、イラン、10月12日(AP)― 服装規定違反だとしてイラン道徳警察に逮捕され死亡した22歳のクルド人女性の死を巡る抗議運動は10月10日、同国南西部にある石油精製施設にも拡大した。
イランの石油と天然ガスの生産に欠かせない製油所で働く労働者の抗議が、オンラインビデオで明らかになった。
ビデオには、テヘランから南へ約925キロ、ペルシャ湾に面したブーシェフル県のサルイェの製油所に集まった数十人の労働者が、口々に「恥知らず」「独裁者に死を」などと叫ぶ様子が写っている。
アバダンやアサルイェでの抗議デモは、クルド人女性の死を巡る騒動が、長年神権政治を続けてきたイラン政府の財政に欠かせない石油産業を、初めて脅かすまでに拡大したことを意味する。
(日本語翻訳・編集 アフロ)