出典元:東洋経済オンライン
社会、とくに欧米社会を理解するという意味で、宗教についての理解は欠かせません。世界最大の信者数であるキリスト教の教義をまとめた聖書は世界で最も読まれた書物だといわれていますが、その中身はどんなものなのでしょうか。新著『教養として学んでおきたい聖書』を上梓した宗教学者の中村圭志氏が解説します。
【画像】地図で見る現在の大宗教(キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教)の広がり
■旧約聖書は「古代イスラエル宗教文学全集」
聖書とはどんな本であるのか、簡潔にまとめてみましょう。
旧約聖書は「古代イスラエル宗教文学全集」と理解するのがたぶんよろしいでしょう。ユダヤ人のご先祖であるイスラエル人たちがどんな民族的・宗教的アイデンティティをもっていたかを明らかにしてくれる一代叢書(そうしょ)です。
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