JR九州の西九州新幹線 来年秋開業、懸案抱えたまま工事急ピッチ(日経ビジネス)

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出典元:日経ビジネス

開業すれば新幹線としては日本最西端の駅に――。7月12日、建設が進む西九州新幹線長崎駅のホームが報道陣に公開された。

【関連画像】博多~武雄温泉間は在来線特急「リレーかもめ」の運行が続く。乗り継ぎの解消のめどは立たない

 建設を担当する鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)によると、建築工事の進捗率は約80%に到達。ホームと屋根はすでに完成し、レールも敷かれていた。22年秋ごろの開業へ向け、準備は最終段階に入っている。

 しかし、首都圏や関西では西九州新幹線の存在自体、あまり知られていない。東京、大阪はもちろん、博多からも長崎行きの新幹線は走らないからだ。

 長崎駅に到着する新幹線はすべて、たった66㎞しか離れていない武雄温泉駅(佐賀県武雄市)が始発となる。他の新幹線とはつながっていない離れ小島の状態で、武雄温泉駅と博多駅の間は在来線特急に乗る必要がある。

 博多~長崎間の所要時間は、現行の在来線特急「かもめ」より30分ほど短い最速1時間20分となるが、これまで直通だったものが、乗り換えが生じることになる。新大阪駅からだと、博多駅(もしくは九州新幹線の新鳥栖駅=佐賀県鳥栖市)と武雄温泉駅で、計2回の乗り換えが必要になる。

 大都市圏と直通にならない形の開業には、先例がないわけではない。九州新幹線も、04年の開業時点では新八代(熊本県八代市)~鹿児島中央(鹿児島市)間のみの運行で、博多駅からは在来線特急との乗り継ぎが必要だった。博多駅まで全線開業し、関西方面からの直通運転が始まったのは11年のことだ。

 とはいえ、九州新幹線と西九州新幹線とでは、2つの大きな違いがある。

 1つ目は部分開業による時間短縮効果。九州新幹線の場合、博多~鹿児島中央間の所要時間は、在来線特急で3時間40分だったものが、新八代駅での乗り継ぎでも2時間11分と、1時間以上短縮された。この時短効果で利用客は順調に増えた。

 一方、西九州新幹線は先述の通り30分程度の短縮にすぎない。乗り継ぎの手間を嫌い、福岡~長崎間を2時間15分程度で結ぶ高速バスに乗客が流れるのではないかという懸念の声も聞かれる。

●乗り継ぎいつまで 先行き見通せず

 2つ目は、乗り継ぎという不完全な形がいつまで続くのか、先行きが見通せないことだ。

 九州新幹線の場合、新八代~鹿児島中央間が部分開業する3年前に、残る博多~新八代間の工事に着手していた。西九州新幹線では部分開業を来年に控えている現時点でも、同新幹線の端である武雄温泉駅と、大阪へつなげられる九州新幹線などの新鳥栖駅を結ぶルートが未決定のままだ。

 未決定の主な理由は、国・長崎県・JR九州と、佐賀県との間で意見がまとまらないことにある。

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