矢印頭の衝撃ヘアも…アスリートが「おしゃれ」に込める願い(産経新聞)

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出典元:産経新聞

日本のメダルラッシュに沸く東京五輪。連日の熱戦とともに注目したいのが、アスリートたちのファッションだ。競技やメダルへの思いを、ヘアスタイルやネイルで表現。中には奇抜なものもあり、SNS(会員制交流サイト)で脚光を浴びるケースも。大舞台に臨むための「おしゃれ」は、アスリートにどんな力を与えるのか。

《この髪形を、唯一無二の真の風の支配者にささげる》。鮮やかな青色と下向きの矢印―。セーリングに出場しているオランダのキラン・バドルー(26)は、五輪に合わせた衝撃的なヘアスタイルを自身のインスタグラムで披露した。

バドルーによると、この髪形は米国などで人気のアニメ「アバター 伝説の少年アン」の主人公アンを意識したもの。アンには風を自由自在に操る才能があり、セーリング選手であれば、喉から手が出るほどほしい能力だ。バドルーは《風を味方につける力を与えてくれることを願っている》とつづった。

日本のアスリートも負けていない。

青、黄、黒、緑、赤―。五輪マークにちなみ、髪の一部を5色に染め、束にして編み込む「ドレッドヘア」に仕上げたのは、3人制バスケットボール女子日本代表の馬瓜(まうり)ステファニー(22)。試合直前にツイッターやインスタグラムなどに写真を投稿すると、《カッコいい‼》《かわいすぎる》と反響を呼んだ。チームは惜しくも準々決勝で敗れたが、1次リーグ最終戦で優勝候補の米国を下し、競技への関心が集まった。髪形の効果もあったかも。

新種目の自転車BMX男子フリースタイル・パークに出場する中村輪夢(りむ)(19)は金メダルを意識し、金髪で大一番に臨む。「初代チャンピオンは響きが格好いい。そこを目指して頑張る」。髪色とともに勢いに乗れるか。

紙一重で1次リーグを突破したサッカー女子日本代表の遠藤純(21)は、前髪部分を金色に染める「フロントカラー」に加え、両手の爪にはサッカーボールや日の丸などをデザインしたネイルを施した。「『頑張ろう』という思いで、髪もネイルも気合を入れました」

髪形やネイル、アクセサリーといったおしゃれは、アスリートにどんな影響を与えるのか。

「自分がどのような人間かを確認したり、そのイメージを強化したりする働きがあるとされる」。心理学におけるファッションの意義について、日本服装心理学協会(東京)の久野梨沙代表理事はこう説明する。

久野さんによると、セルフイメージ(自己認識)を変化させる方法として、ファッションを上手に使うアスリートは多い。金メダルなどを意識した装いにより、「『自分は金メダルにふさわしい』と、自身に認識させることにつながるのではないか」と分析した。(石橋明日佳、小川原咲)

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