大橋悠依「楽しんで」戴冠 競泳金第1号(産経新聞)

出典元:産経新聞

ライバルが追いすがっているのはわかっていた。指先がプールの壁面に触れると、すぐに電光掲示板の方を振り返った。

「逃げ切れた」。勝利を確認すると、水面を思いっきりたたいて喜びを爆発させた。女子400メートル個人メドレーで一気に世界の頂点に上り詰めた大橋悠依(ゆい)(25)。もっとも、泳ぎ終わった直後は、実感がわかなかった。「まだ夢みたい」。でも、「すごい楽しかった。それが私が水泳をしている全て」。そう言い、大粒の涙をぬぐった。

子供のころから、苦しさに向き合い、乗り越えていく力を持っていた。

滋賀県生まれ。3姉妹の末っ子で、姉たちの影響で幼稚園のころから水に親しんだ。スイミングクラブで、小学校から高校まで大橋を指導した奥谷直史さん(53)は、「与えられた課題の意味を理解し、1本目から最後まで、集中してできる強みがあった」と振り返る。

母校、草津東高校(滋賀県草津市)で担任だった藤江隆史さん(48)は、水泳大会と高校の定期テストが重なり、練習でふらふらになりながらも放課後に勉強する大橋を覚えている。「しんどいなら休んだらええやん」。声をかけると、きっぱりと返事が返ってきた。「負けて2番になるのは、かなわんので」

よく笑うムードメーカーでもある。高校当時、合宿先のホテルでは夜な夜な、大橋の部屋から歌声が漏れ聞こえてきた。ヘッドホンをして好きな曲を歌う。翌日のレースに向けたリラックス法だ。

仮に結果が悪くても、「次、頑張れば大丈夫、と切り替えられるタイプ」(奥谷さん)。プレッシャーにうまく対処してきた。

ただ、キャリアを重ね、国際舞台に立って、世界のトップを争うようになると、弱気の虫が顔を出すことも。初出場の今回の五輪も、それは同様だった。

24日に行われた予選レース前、競泳日本代表の平井伯昌(のりまさ)ヘッドコーチ(58)に、率直な思いを伝えた。「正直、怖いです」。平井氏からは、こう声を掛けられた。「(怖いのは)普通のことだ。決めたことをやろう」。それで落ち着いた。

戴冠(たいかん)を意識できたのは表彰式の直前だったという。「(表彰台に)上る前にオリンピック・チャンピオンとして呼ばれ、チャンピオンになったんだなと、うれしさがあふれた」。一番輝く色のメダルの横で、持ち前の笑顔がはじけた。(太田泰)

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