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出典元:現代ビジネス
バーコードの実用化が進んだのは'70年代で、現在のような形状が開発されてからだ。全米のスーパーに一気に普及したのだが、その理由が面白い。なんと店員の腱鞘炎対策だったというのだ。
コンビニ最強から一転、セブン‐イレブンの「劣化」が止まらないワケ
アメリカのスーパーは日本とはケタ違いに広い。全米最大のスーパー「ジャングルジム」の売り場面積はサッカーグラウンド4面分もある。コーンフレークにソーセージ、2Lサイズの牛乳など、ショッピングカートに商品が山積みにされ、レジへと運ばれてくる。
そのため金額を打ち込む店員たちの手首への負担は大きく、数ヵ月で勤務不能になるのが当たり前だった。店員に長く働いてもらえる方法はないものか……。
そこで活用されたのが、金額を瞬時に読み取れるバーコードだった。会計の手間を大幅に減らせる便利さから世界中に広がり、日本では'84年にセブン-イレブンが、全国2000店舗(当時)で導入を決めたことで一気に普及した。
「レジ打ち」はかつては熟練の技術が必要だったが、それも一変した。今や「セルフレジ」があるコンビニも珍しくなく、客が自分でバーコードを読み取っている。
さらに今年3月にオープンした高輪ゲートウェイ駅のコンビニでは、商品を読み取らずとも、自動的に金額が表示される最新システムが実用化された。レジで「ピッ」とバーコードを読む風景が時代遅れになる日も、そう遠くはない。(櫻)
『週刊現代』2020年12月5日号より