出典元:AP通信
マルメー、スウェーデン、10月29日(AP)― 新型コロナウイルス感染に対する独自の対策で、これまで感染者数を抑え込んできたスウェーデンで感染が再拡大している。
同国南部にあるスウェーデン第3の都市マルメーでは、医療関係者が市民に対して、感染予防対策を講じるよう呼び掛けている。
南部スコーネ地方では、身体的接触、ショッピングセンターや商業施設への出入り、公共交通機関の利用を極力避けるよう市民に要請している。
ロックダウンによらないコロナ対策で世界の注目を浴びた、アンデシュ・テグネル国家疫学官は10月27日、「スウェーデンは臨界点に差し掛かっている」と警鐘を鳴らしている。
同疫学官は、医療設備が逼迫(ひっぱく)しているエレブルー県やクロノベリ県など、南部一帯に少なくとも3週間のロックダウン規制が必要だと警告。
スウェーデンではこれまでに、11万5785人の感染が確認されており、死者は5918人に達している。
(日本語翻訳・編集 アフロ)