<
【広告】
出典元:産経新聞
兵庫県香美町村岡区の国道9号沿いにある自動販売機コーナー「コインスナックふじ」で、全国的にも希少な昭和製うどん自販機の部品調達やメンテナンスの費用に充てるため、オーナーの藤村学さん(54)らがネットで資金を調達するクラウドファンディング(CF)を始めたところ、1カ月弱で目標額の65万円に到達した。
藤村さんは支援の広がりに「全国からの応援に感謝しています。コーナーに立ち寄って、自販機を利用してくれるとうれしい」と話した。
同コーナーは藤村さんの父親が昭和51年にオープン。うどん自販機は大手電器メーカーの製品を開業当初に新品で導入したが、40年以上無休で稼働していたため、今夏にメインの冷蔵機能が故障。復旧後もすぐに同じ部分が故障し、新たな修理業者が見つかるまで約1カ月間の長期休止となった。
修理費も高額となり負担も大きいことから、「全国にいるファンに応援してもらったら」との親族の提案を受けて、CFを開始。今月9日から1カ月の期間で65万円を目標額に設定したところ、27日現在で74万円超が集まった。
ファンからは「自販機復活がんばって」「末永く続けて」などの応援メールが寄せられており、藤村さんは寄付額に応じ、メールや特製クリアファイルを送ったり、コーナー内に寄付者の名前を掲示したりするという。
うどん自販機はそばも対応していたが、現在はうどんのみ、1杯300円で販売している。