出典元:産経新聞
「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる漫画家、水木しげるさんの作品世界を再現した調布市の「鬼太郎茶屋 調布市深大寺」で、10月に17周年を迎えることを記念したイベントが開催されている。今月27日まで。
深大寺の参道にある鬼太郎茶屋は、平成15年10月4日にオープン。築50年以上の木造建築の1階にはキャラクターをモチーフにした甘味やドリンクを出す喫茶(予約優先制)と、妖怪グッズのショップがあり、2階の妖怪ギャラリーでは現在「ビビビのねずみ男展」を開催中。店長の権田絵里さん(35)は「水木さんの作品で描かれる『自然との共存』をテーマに、のんびり過ごすことを大事にしている」と語る。
水木さんは平成27年に93歳で亡くなるまでの50年以上を調布市で過ごした。昭和41年には同市に「水木プロダクション」を設立、精力的に創作活動を続けた。
この店にもたびたび訪れていたといい、権田店長は「水木さんに『何の作品が好きか』と聞かれ、『悪魔くん』と答えたら、『(主人公の)悪魔くんに似てるね』と言ってくださって。とてもおちゃめな方でした」と笑顔で振り返った。
「鬼太郎は何度もアニメ化され、幅広い年齢層に愛される作品。この店も大切に引き継いでいきたい」と権田店長。イベントでは記念グッズの販売や小学生以下にオリジナル風船プレゼントなどが行われている。
同店は午前10時~午後5時、月曜定休(祝日の場合は翌日)。問い合わせは042・482・4059。