出典元:現代ビジネス
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自然界の多くは対称性をもっているのに、なぜ時間は一方向にしか流れないのか? 古来、物理学者たちを悩ませてきた究極の問い。ケンブリッジ大学宇宙理論センターでホーキング博士に師事し、薫陶を受けた若き物理学者が、理論物理学の最新知見を駆使して、この難問に挑む思考の旅へと発ちました。量子力学と重力理論を統一する「量子重力理論」の有力候補として、前回はループ量子重力理論をくわしくご紹介しましたが、より人気を集めている候補が超弦理論です。「弦」はさらに「膜」を生みだし、そこから奇想天外な宇宙像「サイクリック宇宙」が発想されました。
永遠に繰り返される「膨張」と「収縮」とは、時間の「順行」と「逆行」に対応しているのでしょうか? だとしたらサイクリック宇宙は、「時間の逆戻り」の強い味方になってくれるのでしょうか? ———-
【図解】時間の大きさをまじめに測ったら消えちゃったって、どういうこと!?