米国激怒!中国の頭脳狩り「千人計画」 表向きは「ウィン、ウィン」うたうが…実態は“知財の窃取”(夕刊フジ)

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出典元:夕刊フジ

【日本復喝!】

 「千人計画」という謎めいた響きを持つ言葉が、日米両国で再び注目を集めている。

 「孔雀計画」とも「鳳凰(ほうおう)狩り」ともいわれるこの計画が世に知られることになるきっかけは、中国・武漢にある武漢理工大学と関係のあった米ハーバード大学のチャールズ・リーバー教授が今年1月、米中央連邦捜査局(FBI)に逮捕された事件だ。

 千人計画とは、ノーベル賞受賞者を含む世界のトップレベルの研究者を1000人規模で集め、破格の待遇で中国に招聘(しょうへい)する国家プロジェクトだ。いうなれば、最先端技術を中心とした知的財産を米国など諸外国から手っ取り早く手に入れる計画である。

 2008年ごろから始まったこの計画、始めは海外留学していた中国人研究者が対象だった。それが、北京五輪、低所得者向けサブプライムローンの破綻に伴うリーマンショック以降、研究費に困る科学者らを対象に計画を加速させ、今では「万人計画」とも呼ばれる。

 仕掛けられた米国はたまったものではない。長い年月と資金をかけて研究、開発した虎の子の技術が、いとも簡単に中国に盗まれるのだから。それが軍事技術に直結する技術であれば、国家の存立を脅かすだけに洒落にならないのだ。

 中国は16年、中国共産党の第13次5カ年計画に「軍民のより深い融合の推進」を掲げ、科学技術、経済、軍事において機先を制して有利な地位を占め、将来の戦争の主導権を奪取する-と明記している。

 中国の「軍民融合」の神髄がここにある。

 08年に始まった千人計画による高度な知見を持つ人材の確保にめどがついたとみられ、14年になると、「中国製造2025」を掲げ、核技術や有人宇宙飛行、北斗衛生ナビシステムなど軍事産業などの分野で、「技術的難関を突破した」とアピールしている。

 これが米国をいたく刺激した。さきのハーバード大教授の逮捕につながったこともあるのだろう。中国は千人計画も中国製造2025も公式文書で使わないよう指示を出し、地下に潜りながら活発なリクルートと、それによる知財の窃盗を続けているとみられる。

 表向きは「ウィン、ウィン」をうたうが、実態は知財の窃取だ。米議会当局が公表した報告書によると、千人計画の契約書には、中国のために働き、契約を秘密にし、母国にあったのと同じ「影の研究室」をつくり、中国の研究機関にすべての知財を譲り渡すことを求めているから悪質だ。

 オーストラリアのシンクタンク「戦略政策研究所」は鳳凰狩りと題する報告書を先月発表し、日本にも国立大学などに頭脳狩りの拠点があるとした。

 自分の置かれた不遇な立場に愛想を尽かし、破格の待遇に魅力を感じて中国に渡る日本人科学者は数知れない。

 日本政府も米国と歩調を合わせ、知財の流出対策として、法整備を急いでいる。中国における先端技術は軍事に直結し日本の脅威となる。日本人研究者には、くれぐれも魂を売って祖国を裏切ることのないことを願う。

 ■佐々木類(ささき・るい) 1964年、東京都生まれ。89年、産経新聞入社。警視庁で汚職事件などを担当後、政治部で首相官邸、自民党など各キャップを歴任。この間、米バンダービルト大学公共政策研究所で客員研究員。2010年にワシントン支局長、九州総局長を経て、現在、論説副委員長。沖縄・尖閣諸島への上陸や、2度の訪朝など現場主義を貫く。主な著書に『日本復喝!』(ハート出版)『日本が消える日』(同)、『静かなる日本侵略』(同)など。

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