出典元:現代ビジネス
私は家賃1万5千円の地方の県営住宅、父の年収が100万円という家庭で育った(母もパートタイマーをしていたが、年収は把握できていない)。父は精神障害があり、複数回の事故や病気で体が弱い。そんな状況で、姉を含めた4人で暮らしていた。
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物心がついた時から父はアルバイトや障害者雇用を転々とし、どれも長く続かず時折無職になった。それゆえ我が家は慢性的な貧困状態にあった。
幼少期から、“お金がない”ことがデフォルトであり、それを受容して生きてきた。そこに反発する気力は初めからなかったように思う。学習面や人付き合いなど、あらゆる面で選択肢の無い悔しさや、明日の見えないどうしようもない不安を味わってきた。
有り余るエピソードの中から、今回は衣食住の「衣」の部分に絞って、自分の経験を切り取ってみようと思う。