ケリー被告初公判詳報(4)「未払い報酬」で費用計上、合意文書は自宅金庫に 検察側主張(産経新聞)

出典元:産経新聞

《金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪に問われた日産自動車元代表取締役、グレゴリー・ケリー被告(64)と法人としての日産の初公判は、休廷を挟んで午後の審理に入った》

 《午後1時10分すぎ、法廷へケリー被告が入り、ゆっくりとした足取りで着席した。裁判長が審理再開を告げ、検察側が冒頭陳述を続ける》

 《検察官は、日産側が有価証券報告書での開示を避けつつゴーン氏に報酬を支払う方策を検討した過程に言及。ケリー被告らが4つの方策を記した一覧表をカルロス・ゴーン被告に提案した状況を説明する》

 検察官「ゴーン被告はドバイから支払う案に×印をつけ、選択肢から除外。取締役退任後に相談役などの報酬の名目で支払いを受ける案を選んだ」

 《報酬額については、秘書室長が毎年度、本来の報酬額と支払い済みの報酬額の差額を計算し、ゴーン被告に報告するという形に落ち着いた》

 《ゴーン被告の指示のもと、作成が始まった合意文書の原案では、差額を将来支払われる「未払い報酬」として設定。23年4月、秘書室長は文書を整え、ゴーン被告に提示。ケリー被告にも確認を求めたという》

 《ケリー被告は、日産の専務執行役員を退任し、27年、米国に帰国した。だが検察側は、ケリー被告は代表取締役の地位には残り、未払い報酬支払いの方策を探り続けたと主張する》

 検察官「ケリー被告は周囲に『私の仕事は、ゴーンさんに支払いを受けさせることだ』などと口にしていた」

 《25年、退任後の報酬の支払い方法を取り決めた合意文書が完成。ゴーン被告が署名する》

 検察官「ゴーン被告はこの文書を自宅金庫に保管していた」

 《この間、ケリー被告は落ち着いた様子で冒頭陳述に耳を傾けている。検察の陳述は、未払い報酬の支払い名目について及んでいく》

 《ゴーン被告は、累積した未払い報酬をインセンティブとして自身に付与することを考え、26年度に一括して費用計上するよう内部に指示したとされる》

 《同年度の同社のインセンティブは、他の対象者も含めて約108億円に上った。だが、国税局の税務調査が及ぶ懸念から、のちに未払い報酬分の費用計上を取り消す処理が行われる》

 《ケリー被告は、21年度から同29年度まで各年度ごとのゴーン被告への未払い報酬額や退職慰労金打ち切り支給額などが記載された文書を秘書室長から示され、前年度までに累積したゴーン被告への未払い報酬額の総額は約93億円だと説明を受けた》

 《秘書室長に対しケリー被告は、文書にある退職慰労金打ち切り支給額の増額分約24・2億円は、未払い報酬総額(約93億円)の支払いの一部に充てるものだと理解していると指摘》

 《秘書室長は30年7月上旬頃、ゴーン被告にケリー被告の指摘内容を伝え、退職慰労金打ち切り支給額の増額分約24・2億円が、未払い報酬の累積額の支払いに充てるためのものであるか否か、ゴーン被告に指示を仰いだ》

 検察官「ゴーン被告は、退職慰労金打ち切り支給額の増額分約24・2億円は、未払い報酬の累積額約93億円の一部の支払いに充てられるべきものではなく、いずれも別々に支払われるべきものであると回答した」

 《その後、ゴーン被告は自ら、退職慰労金打ち切り支給の増額分は未払い報酬の支払いに充てられるものではない旨を、ケリー被告に伝えた。ケリー被告はゴーン被告の説明を受け入れ、30年8月頃、改めて秘書室長からゴーン被告の未払い報酬などをまとめた文書の提出を受けた》

 検察官「ゴーン被告は、未払い報酬の累積額をDDSO(権利行使額を低価格に設定して対象者に権利を付与し、権利行使時にはその時点の株価と権利行使価格との差額を対象者に支払うストックオプションに類する制度)に置き換えて支払いを受ける計画を進めることを了解したが、その後、ゴーン被告およびケリー被告は本件で逮捕された」

=詳報(5)に続く

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