出典元:AP通信
シカゴ、イリノイ州、8月11日(AP)― 米中西部イリノイ州シカゴで8月10日、市内サウスサイドで発生した警官による銃撃に端を発した大規模略奪事件で、商店やブランドショップなどから大量のブランド品やキャッシュマシンなどが奪われた。
9日午後、警官に発砲した男を別の警官が射殺したことが発端で、数時間後に略奪を呼び掛ける投降がソーシャルメディア上で確認された。
これに対してシカゴ警察は、警官400人を市内の主要商業地区に投入、100人以上を逮捕したが、警官13人が負傷した。
シカゴでは7月に発生した銃絡みの殺人件数が、過去10年間のどの月より突出して多く、トランプ大統領は市当局の対応を重ねて批判、「犯罪撲滅」の名目で連邦捜査関係者多数をシカゴに派遣してきた。
今回の略奪行為を目の当たりにした市民は、ミネアポリスで発生したジョージ・フロイド氏の死に対する抗議行動から発展した騒乱に酷似していると指摘。
シカゴ市警のデービッド・ブラウン本部長は、ミネアポリス騒乱事件で逮捕された容疑者に対する寛容な措置が、今回のシカゴの略奪事件に影響しているとの見方を示して、反発している。
(日本語翻訳・編集 アフロ)