令和の「恐妻賢母」水川あさみが「ダメ夫」濱田岳を優しく見守る 11日公開「喜劇 愛妻物語」(夕刊フジ)

出典元:夕刊フジ

11日公開の映画「喜劇 愛妻物語」(足立紳監督)は令和なのに昭和を思わせる夫婦像が面白い。

 夫はまったく売れない脚本家(濱田岳)、妻(水川あさみ)は生活を支えながらも子育てに忙しい。そんな夫婦の力関係は妻が強くて当然。2カ月間セックスレスでも夫から妻を誘えない。したくてしたくてたまらないのに。

 プロデューサーに映画化をちらつかされ、娘(新津ちせ)を連れ、家族3人自腹で四国を目指す。青春18きっぷを利用しての貧乏シナリオハンティングに駅弁はなし、食べるのは妻が早起きして作ったおにぎりだ。目的地にたどり着いてもターゲットのうどん娘は、すでに映像化が決定しているというありさま。

 さらに最悪なのは映画化されると信じていたホラー映画の脚本が原作者からOKが出ず白紙に。これにはさすが妻の気持ちも折れてしまう。泣き崩れる妻に「頑張るから」としか言えない夫。

 車内で3人して歌う「すいかの名産地」は前にも聴いたことがある。ずっと前、1969年の「男はつらいよ」シリーズ第1作の結婚披露宴の幸せのワンシーンだ。

 商店街で真っ赤な勝負パンツを選び、夫の手書き原稿を打ち込むときにはく妻。時には汚い字を罵倒し、笑い転げながら清書する姿の先に、明るい光が射している。

 売れない脚本家は、もちろん監督・脚本の足立氏自身だ。脚本「百円の恋」(武正晴監督)が2014年、安藤サクラ主演で映画化され、多くの賞に輝いたことで注目の脚本家だ。

 今作は昨年の第32回東京国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞した。ぜひ続編が見たい。立て続けに脚本が映画化され、小説家デビューをしても家庭内の力関係は変わらないが、副賞で賞金が出る脚本賞をもらったときの恐妻の喜びと飲みっぷりをぜひ描いてほしい、足立家で猫以下の地位にも興味あり。

 大久保佳代子の胸の谷間にも自然と目がいってしまう濱田が演じるダメ夫ぶりを見るだけでも笑える。(小張アキコ)

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