出典元:AP通信
咸鏡南道、北朝鮮、9月7日(AP)― 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は9月5日、同国北東部咸鏡南道の台風9号(メイサーク)被災地を視察し、復興事業に協力するようピョンヤン市民に指示した。国営メディアが6日、報じた。
朝鮮中央通信(KCNA)によると、台風と高波で南北咸鏡道の沿岸部一帯で、1000棟以上の家屋が被害を受け、広範囲にわたって農地が冠水したという。
台風9号は2日夜から3日にかけて北朝鮮を直撃したが、この1カ月の間に同国がこうむった3度目の自然災害に当たる。その上に、今週中にも台風10号の接近・上陸が予想されている。
そんな中で金委員長は、ピョンヤンの労働党幹部に公開書簡を送り、台風被害を受けた地域に赴き、再建に協力するよう命じたと伝えられている。
北朝鮮では繁忙期に、都市の住民を周辺地域の農場支援に動員することはこれまでにもあったが、首都からはるかに離れた北東部に数万人の市民を動員することは極めてまれといえよう。
(日本語翻訳・編集 アフロ)