出典元:現代ビジネス
株式市場は、高値水準を維持しつつも乱高下を見せながら不安定な状況が継続している。新型コロナウイルスの悪影響とさらなる拡大懸念は薄れつつあるが、経済および業績見通しの悪化と株式市場の上昇の矛盾、乖離は拡がる一方であり、強気・弱気が錯綜する混沌とした市場環境になっているようだ。
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そして、コロナ・ショック期も含め、足元の混乱相場までその影響を強く受けている投資主体がある。株式の世界で長い間隆盛を極めていたヘッジファンドだ。
ヘッジファンドは、その名の通りに市場の騰落に左右されずに損失をヘッジ(回避)する運用手法を活用し、安定的に絶対リターンを獲得する主体と定義される。運用のプロ中のプロが、高度な投資技術を用いて資産を淡々と増殖させている印象だ。そして、その彼らの投資パフォーマンスが、足元で冷静さを欠いている。
以下の図は、ユーリカヘッジ社が算出している世界のヘッジファンド・パフォーマンスのインデックスの推移だ。
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図:世界のヘッジファンド指数の推移
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長期的には、驚異的と言っていいほどの良好なパフォーマンスを積み上げている。
過去の大きな金融・経済危機の環境下ではさすがにリターンを棄損する場合もあるが、その後にすぐに持ち直し、再び直線的に安定したリターンを生み出すサイクルを繰り返している。
しかし、2018年以降からはパフォーマンスがまったく安定しない。