出典元:週刊東洋経済
<2020年8月29日号> 戦後の復興期を経て高度経済成長期に入った1950年代後半以降、白黒テレビ・冷蔵庫・洗濯機は三種の神器といわれた。中でも子どもたちが憧れたのはテレビで、この時期の小学生に人気だったテレビCMの1つに、伊東市のハトヤホテルのCMがある。作曲はいずみたく、作詞は野坂昭如と昭和を代表する作曲家、作家によるもので、当時は、関東・東海・近畿地方で頻繁に流れていた。「伊東に行くなら『ハトヤ』」「電話は4126(ヨイフロ)」など特徴的なリズムと誰にでもわかる歌詞で一世を風靡し、温泉地としての伊東を全国に知らしめた。