出典元:現代ビジネス
わかっているようで、わかりにくいのがインフレ・デフレである。これらがどのような現象なのかは、読者にわざわざ説明する必要は無いと思うが「なぜ起こるのか?」あるいは「人為的にコントロールして程よい『湯加減』にできないのか?」という問題について答えるのはなかなか難しい。
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この問題をミクロでとらえるとエンドレスな議論になりがちなので、ここではマクロ(大局的視点)で問題をとらえて簡潔にしたうえで話を進める。
インフレとデフレの原因をきわめてシンプルにまとめれば。
1. 需要が多い
2. 需要が少ない
3. 供給が多い
4. 供給が少ない
の4つの要素の組み合わせで考えることができる。需要と供給はそれぞれ「買い手」、「売り手」と置き換えたほうがわかりやすいかもしれない。
そして、日本や世界の経済を、株式市場を始めとする投資市場としてイメージすればさらにわかりやすいのではないだろうか?
要するに、市場に「買い手」(需要)がたくさん存在すれば、価格(株価)が上昇するのは明らかであり、逆に「売り手」(供給)が多数くいれば価格(株価)は下落する。もちろん、市場は需給以外の要因で一時的に変動することもあるが、長期的には市場の需給を反映して価格が形成される。
この原理は、日本経済・世界経済で起こるインフレ・デフレに対しても同じように適用できるのだ。